海のまにまに - 千里Senri.mp3
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[00:00.000]夜の合間を縫うように[00:05.146]走る電車の中ゆらり[00:09.877]後ろ向きに流れる景色をひとり[00:15.891]座って見ていた見ていた[00:19.552]昼下がりの陽射しは[00:21.133]夕陽のオレンジ色に染まって[00:25.193]藍色の空に押し潰されていく[00:29.423]その最後の光を惜しむように[00:32.289]目で追いかけたのは[00:35.556]今日でバイバイだから[00:44.401]明日を捨てる為に飛び出した逃避行[00:48.961]片道分の切符で行けるとこまで行くの[00:53.807]どこにも居場所なんて無い私をこのまま[00:57.837]夜に置いてって置いてって[01:11.080]不意に窓から見えた景色が暗闇に[01:13.850]気付いたあれはそうだきっと夜の海[01:16.481]出来心に手を引かれて降りた海辺の町[01:20.045]波の音にただ導かれるように歩く[01:23.706]誰かに呼ばれるように[01:25.522]近付いた海のほとり[01:27.353]ここにはひとり[01:28.582]もうこのままいっそ体をここに[01:31.091]なんて考えていた私の前に[01:33.521]突然現れた君は[01:35.619]月明かりの下[01:36.999]青白い肌[01:38.185]白のワンピース[01:40.996]「こんなとこで何しているの?」[01:43.332]なんて急に尋ねるから[01:45.661]言葉に詰まりながら[01:47.380]「海を、見に」[01:50.412]君は何かを取り出した[01:54.880]それは少し古い花火セット[02:00.082]そこで気付いた[02:02.434]彼女はコンクリートの上[02:06.496]裸足だった[02:09.855]今日で全部終わりにすると決めたから[02:14.808]きっと私があの世界に近付いたから[02:19.456]視えてしまった出会ってしまった[02:21.890]そんな君と二人で[02:25.682]花火の封を切った[02:33.459]なかなか点かない花火に火を近付けながら[02:39.266]私がここに来た理由を君は当ててみせた[02:44.146]そして何度もやめなよって[02:46.127]真剣な眼差しで言った[02:51.848]だけど[02:52.708]その瞬間この手の先で光が弾けた[02:57.636]思わず「点いた!」と二人で揃えて叫んでた[03:02.544]これでもかと輝く火花の[03:05.211]鋭い音が響いた響いた[03:11.705]ゆっくり眺める暇もなく消えていく輝きを[03:17.104]もったいなくて最後の一瞬まで追いかけた[03:22.058]電車の窓から見えた[03:23.526]最後の太陽を惜しんだように[03:29.311]追いかけた[03:31.836]やっぱり私[03:36.116]ねえ夜が明けたら君は[03:45.396]どこかへ消えてしまうのかな[03:55.055]夜の帳を抜け出して[04:00.109]朝の光で目が覚めた[04:04.987]隣を見ると当たり前のように眠る[04:11.439]君の姿
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