恋忘れ草 - 鳥海浩輔/前野智昭.mp3
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[00:13.850]『――一方の心中は。』[00:21.810]春 :振り放け見ては、嫋(たを)やぐ背中に[00:26.940]杜鵑花(とけんか)散る。[00:31.220]心を挵(せせ)る様な黙(しじま)に泣き沈んでいる。[00:40.190]背き果つ際の儚さは、[00:45.030]避らぬ別れに似た悲しび。[00:50.080]往昔(おうじゃく)に視た様な恐れを[00:54.650]思い出さない様にしていた筈なのに。[00:59.710]打ち明けた心の中に潜んだ宿命(さだめ)に、[01:09.420]倖せを浮かべては恋路に降り積もる。[01:17.460]胸痛し言葉。[01:20.470][01:25.950]『――一方の心中は。』[01:28.870]始 :寂寞(じゃくまく)としたこの夜深し、[01:34.040]覚え浮かぶ。[01:38.580]短し髪に仄紅い頬、か細き声。[01:47.350]仇を心に抱え生きるあなたを、[01:52.720]傷つけることしか出来なかった。[01:57.330]零(こぼ)るる愛を刃に変えてしまう、[02:01.910]この手をいっそ切り落としてしまいたい。[02:06.950]愛忘れ、恋だけ。[02:11.850]我か人かと身辿る。[02:16.600]囁(つつ)やく慈悲心鳥(じひしんちょう)は、[02:21.420]素知らぬ顔をして[02:24.710]雲海へと飛ぶ。[02:27.890][02:43.230]『――二人は。』[02:45.270]春 :孰(いず)れこうなると、[02:50.220]始 :どこかでは分かっていた。[02:54.910]二人:せめてもの愛情を遺して、[03:00.700]別れ道へと歩き始める。[03:03.150]『――別れ際に一方が。』[03:03.970]始 :このまま生きたとしても、[03:05.940]倖せになれないだなんて言わないで。大丈夫だから。[03:12.650]『――餞として。』[03:13.520]春 :一つの人生ともう一つの人生が重なったこの季節に[03:22.110]二人:恋忘れ草を。[03:25.050]
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